ムナホシイシモチ
Ostorhinchus cheni
2025.8. 小笠原 -15m
小笠原にネンブツダイなんていたっけ?とか思いながら念のために撮っておいたテンジクダイ。
陸に上がってよく見ると眼を通る縦帯が鰓蓋で止まらないではないですか!
調べても日本産で該当する種が存在せず、和田先生にお伺いしてみたところ、おそらくムナホシイシモチの幼魚ではないかとご教示いただきました。
「この体側面の縦帯と尾鰭基底の黒色斑のパターンで,第1背鰭先端が黒色であるのは,日本及びその近海産のものでは他に例が無いと思います。
ただし幼魚であるためか,個体差なのか,鰓蓋後端後上方の黒色点("ムナホシ"の由来)はハッキリしていません(成魚でもはっきりしない例はあります)。
ムナホシイシモチはこれまで標準体長10 cmの大型の個体しか確認されておらず,その幼魚と思われる個体の観察例は興味深いです。」
とのコメントをいただきました。
2017年の論文によると、過去に伊江島沖、硫黄島、奄美大島、台湾から6個体しか標本が得られておらず、生息水深も70-100mとのことでした。
てことは初の生態写真!?幼魚の形態の解明!?
え、水深15mに群れてたんですけど…!?